イザナギとイザナミ
話は、古事記の最初の主人公、イザナギとイザナミにまで遡ります。
2人は国生みと神生みを協力して行うのですが、
イザナミは火の神カグツチを産んだ際に大火傷を負ってしまい、
遂には亡くなってしまいます。
「イザナミがいない生活なんて耐えられない」
イザナギは悲しみのどん底で、とんでもない結論を出してしまいます。
「そうだ、黄泉の国に行こう」
(黄泉:イザナミのいる死後の世界)
イザナギは、黄泉の国につくと
「イザナミ〜、一緒に帰ろう」と呼びかけます。
イザナミは「黄泉の国の神に交渉してくるので待ってて。
だけど、私の姿は見ないで・・・」と答えたのですが
イザナギは我慢できず、イザナミの姿を見てしまいます。
なんとその身体にはウジ虫だらけ。
「うわぁ〜、バケモノ~~」と逃げ出すイザナギ。
イザナミはそれを知り、
「見るなつったやろうが!」とイザナギを追いかけます。
命からがら逃げ切ることができたイザナギ。
「なんて汚いところにいたんだ」と、
身体を清めるため、川に入ったのです。
これが手水の起源です!
ぜひこのエピソードを知った上で、手水をされてみてくださいね。