賀茂別雷大神の誕生
実はこの賀茂別雷大神…
いろいろと謎を秘めた神さまなんです。
ちなみに賀茂氏といえば、鍵となるのが下鴨神社のご祭神である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)とその娘、玉依姫。
賀茂別雷大神は、その誕生シーンからすごいのです!
ある日、賀茂建角身命の娘である玉依姫が、今の賀茂川の上流で身を清めていた時、
天上で雷鳴が轟き、一本の丹塗り矢が落ちてきたのです。
玉依姫はそれを「なんだろう?」と不思議に思いながら家に持ち帰り、大事にしていると・・・
なんと懐妊し、立派な子供が誕生したのです!
上賀茂神社の起源とは!?
御子神が生まれたことで、玉依姫の父である賀茂建角身命は、大喜びして一族総出で七日七夜の大宴会を行います。
そして賀茂建角身命は、生まれた御子神に対して
「あなたの父であると思う神に盃をすすめよ」と言うと・・・
なんと御子神は、盃を天に投げ、雷のように屋根を破って天上に帰ってしまったのです。
その後、賀茂建角身命と玉依姫が
「再び御子に会いたい…」と願っていると、
玉依姫の夢に御子神が現れてこう言ったのです。
「私に会いたいのなら、立派かつ厳かな神迎えの祭をすれば会いに行きますよ」
そこで実際そのようにすると、御子神は立派に成人した姿で、神として神山に降臨したとされています。
そしてその祭が、上賀茂神社の起源とされているのです。